B型肝炎ワクチンの定期予防接種について

平成28年10月1日からB型肝炎ワクチンの定期予防接種がスタートします。

これまで有料であったB型肝炎ワクチンが予防接種法に基づき原則無料になります。

対象者は1歳に至るまでの(1歳のお誕生日の前の日まで)乳児です。
ただし、今年 (平成28年4月1日以降)に生まれた乳児に限ります 。

全世界では、約3億人がB型肝炎ウイルスに感染しています。
それに関わる病気で、毎年約60万人が死亡しています。
日本では、B型肝炎ウイルスの感染者は約100万人(約100人に1人)と推定されています。
B型肝炎ウイルスに感染し、慢性肝炎になると長期にわたる治療を要し、最悪の場合は肝硬変や肝臓がんなどの命にかかわる病気を引き起こします。

3歳未満の乳児がB型肝炎ウイルスに感染すると、キャリアになる危険性がずっと高くなります。
赤ちゃんが生まれたら、できるだけ早いうちにB型肝炎ワクチンでウイルスから守ることが大切です。

【対象】
・今年2016年4月以降に生まれた0歳児(1歳のお誕生日の前の日まで)
・原則として生後2か月、3か月、7~8か月に1回ずつ(計3回)の接種

【対象外】
母子感染を防ぐためにウイルス感染している母親から生まれた新生児に接種する場合は、対象から除外され公的医療保険が適用される
(出産したかかりつけの医療機関で接種スケジュールの指示があります)

【スケジュール】
接種方法は3回接種になります。
1回目から27日以上の間隔をおいて2回目、1回目から139日以上の間隔をおいて3回目を接種します。

一般的には、1回目を生後2ヶ月目、2回目を生後3ヶ月目、3回目を生後7〜8ヶ月目に接種することが推奨されます。

B型肝炎ワクチン

(※ご注意)
家族内にB型肝炎の病気の人またはキャリア(B型肝炎のウイルスを持っているが無症状の人)の人がいる場合は、生直後、生後1か月、生後6か月の接種が望まれます。

それ以外の場合の標準的なスケジュールは、ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンが開始される生後2か月からで、他のワクチンと同時接種ができます。

それも踏まえてうまくスケジュールを組むとよいでしょう。

当院ではB型肝炎ワクチンをはじめ、各種予防接種についてのご相談も受け付けております。
お気軽にご相談ください。

また予防接種は完全予約制となっております。
予めお電話などでご予約をお願いいたします。